夏休みの課題
ペナントレース終盤になると追われないチームが存在する一方、
夏休み終盤になると学生は夏休みの宿題に追われる。
学生の頃を思い出すと、夏休みの宿題で一番嫌だったのは『日記』だった。
特に書くことがないのである。
(一番好きな宿題は読書感想文で、特に親に書いてもらうのが好きだった)
「日記は一番ラクでしょ」という人もいるが、そういう人はブログ依存症にかかっている。
そもそも、日記をつけることが役立つとは思えない。
日記といえば「海に行った」「映画を見た」程度だ。
また、起床就寝時間・天気の欄にちなんで
「夜の9時かなもう 20時間寝てた」
「そちらは今も雨が降っていますか?」
と書くぐらいだろう。
そんなことを書いて、どのような力をつけようと言うのだろう。
「今日は妹に『お兄様。お茶が入りました。どうぞ』と言わせた」
「今日は妹に『ぞうさん』を歌わせた」
という風にイベントがあれば好感度は上がるが、現実はそうもいかない。
教員側としては「日記をつければ、日々の行動を反省できる人間になる」と考えているのだろう。
確かに私は、日記をつけることによって「日記はつけない方が良かった」と反省した。
また「日記のネタになるようなことをすべきだった」と反省した。
言い換えると「外出しなければ日記が書けない」ということだ。
(さらに言い換えると「中出しすれば日記が書ける」)
つまり、日記を宿題にすると「日記を書くために夏休みを過ごす学生」を作り出すことになる。
なんと回りくどいことか。
それなら、遊ぶことを宿題にして「遊ぶために夏休みを過ごす」したほうがスッキリして良いと思う。