打算的な背中
【即興小説トレーニングの推敲】
今回直すのは打算的な背中
「お題:打算的な川 必須要素:2000字以上3000字以内」
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前回と同じ「○○な☆☆」パタ-ン。今回も分離。
必須要素は、文字数で狙うのと、そのまま使うのがある。
個人的にはそのまま使いたい。
必須要素がちゃんとないと、次に書くことが思い浮かばない。
打算的というと、「男に貢がせてる悪女」しか思い浮かばない。
辞書によると、別に女じゃなくても良いらしいね。知らんかった。
ミキちゃんは一応実在します。
高校1年のとき、僕の左前の席にいました。
特に打算的ではないですけどね。
モデルいた方がイメージしやすいって斉藤栄さんが言ってたので。
彼女はセーラー服の裏にある秘密を隠していた。それは川だった。
なだらかに隆起した肩甲骨から、ふっくらとしたお尻に向って、奇妙なS字を描いている。
そして、ブラジャーの金具がある辺りはまるで闇の入り口のような奥行きを持っていた。
大塚英志さんの言う「徴」です。
徴とは「体の一部に何かが付いてる OR 置き換わってる」みたいな状態。
この徴の問題を解決すれば勝手に小説になります。
徴は、読者に「自分らしさ」の問題を突きつけるのです。
……でもこのシーン、一体誰視点のモノローグなの?
あ、あと「なだらか」とか「ふっくら」でセクシュアルにしてるのも技術です。
で、こっからは「国境の南、太陽の西」が入ってくる。
具体的に言うと「吸引力」と「一人っ子」。
天の川が出てるのは、「素晴らしき日々~不連続存在~」を出したかったから。
「夏の大三角が天の川を飲み込む」とか
「感性的なものの範囲を超えることのない想像力は、
線と三角形との比例関係に立たず、また量的に区別されるから、
線は三角形足りうることを把握できない(ニコラウス・クザーヌス)」とか。
今回のミッションは引用。
読書メーターの「渾身の一行コミュ」から持ってこようとしたのですが、思いつかなかったです。
次回に持越し。
「私は打算的だから、2000字以上3000字以内も話す気にはなれないわ」
得意技です(キリッ)
無理やりオチをつけるのは15分即興で鍛えたからね。
(で、落ちてるのか?)
この後の展開。
背中の川を主人公が観察し、感じたことをいう。
ミキはそれを聞いて、自分に当てはめて考える。
背中の川が消える。
「地獄先生ぬ~べ~」かよ。
主人公の頼りっきり問題の解決もしないと。