【課題】読んだ本について3分で話す
神の子どもたちはみな踊る (新潮文庫) (2002/02/28) 村上 春樹 商品詳細を見る |
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読み上手・書き上手の課題です。
本を読んで「面白かったところ」「著者がいいたいこと」「学んだこと」を3分(1200字)で話します
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村上春樹短編集「神の子どもたちはみな踊る」の中から、『蜂蜜パイ』について話します。
この本は、主人公の淳平が、小夜子の子供の沙羅に「熊のまさきち」の話をするところから始まります。
「まさきちはたくさんの蜂蜜をとったので、ある日、街へ蜂蜜を売りに行く」という話です。
次に、地震男の話が出てきます。
神戸の地震のあった日から、沙羅は夢を見るようになります。
それは、地震男がとても小さな箱の中に、沙羅を無理やり入れる夢です。
この2つの寓話が、淳平のストーリーと共に変化していきます。
淳平は、大学時代に高槻と小夜子と知り合います。
淳平は小夜子を好きでしたが、小夜子は高槻と付き合います。
そして、結婚し、沙羅を産みます。
しかし、二人は離婚してしまいます。
ここで熊のまさきちの話が出てきます。
「とんきちは鮭を捕るのが上手くて、まさきちの蜂蜜と交換します。
二人は仲良くなりますが、ある日、川から鮭が消えてしまいます。
まさきちは、とんきちのために蜂蜜を分けてあげるのですが、とんきちは『どちらかだけが与えるのは、本当の友達のあり方ではない』と言って、山を降り、罠にかかって動物園に入れられてしまいます」
これは、高槻が淳平に「小夜子と結婚してくれ」と頼んだのに、淳平が「何か取り引きにみたいにやりとりしていいのか」と言って、結婚を拒むシーンに重なります。
著者が言いたいことは「決断すること」だったと思います。
作中には、淳平が決断をせず、周りに流されるような描写があります。
・小夜子とキスをし、小夜子と再び友達としてやっていこうとする時
「決断は既になされたのだ。たとえその決断をしたのが彼以外の人間であったにせよ」
・小夜子が出産
「人生の歯車がかちりという乾いた音を立ててひとつ前に進み、もう元には戻らないことが確認されたのだ」
・小夜子と高槻が離婚
「でも、それは起こったんだ。今じゃなくても、いつか同じことがどこかで起こっただろう」
僕はこの描写がとても好きです。
胸を揺さぶるというか、運命に抗えないことへの切なさが詰まっていると思います。
しかし、淳平は最後に、小夜子と抱き合い、「今までの時間を無駄な消耗だったと思いたくない」と考え、
「もう迷いはない。小夜子に結婚を申し込もう」
と、決断します。
それまで周りに流されていた淳平が、家族を守るために決断するのです。
この決断のポイントになったのは「礼儀正しさ」だと思います。
小夜子が高槻のもとへ行ってしまって落ち込んでも、小夜子の「私たちはこれからも友達として付き合って行きたい」という申し出を受け入れ、沙羅が産まれてからも交流を続けたことで、責任が芽生えて、決心できたのだと思います。
そして、熊のまさきちの話を作り直します。
「とんきちは、まさきちの蜂蜜を使って、蜂蜜パイを作ることを思いつきます。」
地震男に対しても
「わけの分からない箱に入れさせはしない」
と宣言します。
この本から学んだことは「礼儀正しさが決断につながる」ということです。
決断しなければならない状態を自分で作る、それによってもたらされる決断もあるということです。
これからは、礼儀正しさを大切にしていきたいです
(1295字)
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うーん、どうも「著者の言いたいこと」「学んだこと」が上手くかけない。
分かりにくい点があれば、どんどんコメントして下さい。