20歳から始めた読書感想文

本の感想や日記をのせてます。

読書メーターまとめ

2015年6月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1443ページ
ナイス数:90ナイス

桜坂は入社3ヶ月でPMなのに、俺は3ヶ月でクビになったよ!

うちの職場にもカモメさん欲しいな。


なれる!SE 4 誰でもできる?プロジェクト管理 (電撃文庫 な)なれる!SE 4 誰でもできる?プロジェクト管理 (電撃文庫 な)感想
他企業の社員が投げ出したプロジェクト管理を、桜坂(入社3ヶ月目)がまさかの引き受け。最初はメンバーの要求を「わがままだ」と突っぱねてたが(事実、わがままだ)、実は彼らを正しく管理する手法は存在していた。この手法は、桜坂が根気よく、正直に相手と接していたからこそ教わることができた。やはり人望は大事だ。管理の品質とメンバーの手間がトレードオフであること、メンバーを「サーバー」「ツール」「クライアント」に分類して対処することなど、勉強になった。ただ、新ヒロイン薬院さんが(他の人物と比べると)普通なのは少し不満。
読了日:6月27日 著者:夏海公司
なれる!SE (3) 失敗しない?提案活動 (電撃文庫)なれる!SE (3) 失敗しない?提案活動 (電撃文庫)感想
今回はRFP説明会を受けてのシステム提案。大企業相手のアツい提案競争が見もの。システム提案書作りの流れ、コツなどがわかりやすく書かれていて勉強になった。会社の闇部分はすごく怖かった。受注先の企業に訪問を何度突っぱねられても熱心に訪問し、話し合いの場を作った桜坂はホントすごいと思う。プレゼンのストーリー作りも完璧で、明らかに新卒の能力じゃないw プライドが高くて梢から教われない室見に「僕らは教えを乞うんじゃない。情報を出させるんです」って説得したのもうまい。この考え方は仕事する上でお世話になりそう。
読了日:6月26日 著者:夏海公司
かわいいあなた (IDコミックス 百合姫コミックス)かわいいあなた (IDコミックス 百合姫コミックス)感想
ふとしたきっかけから徐々に好きになっていく王道の百合展開。読むとキュンキュンというか、ふわふわする。お気に入りは「Maple Love」。女の子好きで押せ押せの宮路と一緒にいるうちに、徐々に宮路を好きになっていく楓。(こんなにかわいくて、きっとわたしよりずっといい子がいるのに、なんで私のこと好きになったの?)のとこが好き。「○○○なのにどうして◇◇なの?」とか「◇◇しないで」系の台詞の破壊力といったら……。風邪の看病でキスしたときの「(伝染っても)いいよ。宮路が看病してくれるなら」が特に良いですね。
読了日:6月25日 著者:乙ひより
生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫)生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫)感想
自分の物語を作るとは、『困難な現実を、自分の心に合うように組み立てなおして受け入れる』こと。物語とは『事実を否定するための絵空事ではなく、「いのち」や「たましい」を手触りのあるものとして刻みつける』もの。小説を読んだり書いたりすることの意味を改めて感じた。どんな困難にぶつかっても『よほどのことでも、どこかの物語の中に必ずある』から、小説を読むことで救われる。また、書き手は『誰かの心を支えるために必要な物語が存在することを証明するため』に小説を書く。
読了日:6月17日 著者:小川洋子,河合隼雄
ひとりでは生きられないのも芸のうち (文春文庫)ひとりでは生きられないのも芸のうち (文春文庫)感想
「ひとりでは生きられないからこそ、コミュニケーション能力を涵養できる」をテーマに、結婚・家族・仕事についての忘れられた常識を語る。共同体は人間関係を強制するかわりに、セーフティネットの役割を果たしていた。今は経済成長とともにセーフティネットの重要性はなくなり、自己決定と自己責任で孤立する人が増えている。しかし「私達は自分が欲するものを他人にまず贈ることによってしか手に入れることができない」「自立は『その人なしでは生きてゆけない人』の数を増やすことによって達成される」。逆説的な言葉に案を叩いて得心する。
読了日:6月15日 著者:内田樹
心理療法個人授業 (新潮文庫)心理療法個人授業 (新潮文庫)感想
心理学の学派と臨床心理士の現場についての本。「心理学は人間の行動を扱っていて、心は問題にしない」「理由はわからなくても、治れば良い」には驚いた。臨床心理士の仕事は「自分の経験したことを自分のものにするために、その経験を自分の世界観や人生観のなかにうまく組み込む(物語にする)」のを手伝うこと。それは、地獄の釜の蓋を開けるようなギリギリの行為。人の心を理解するというのはとても難しいということがよくわかった。心に残ったのは「ノイローゼは文明病。物が豊かになった分だけ、心も努力しないといけない」
読了日:6月8日 著者:河合隼雄,南伸坊

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