20歳から始めた読書感想文

本の感想や日記をのせてます。

知るということは根本的にはガンの告知だ

バカの壁 (新潮新書)
バカの壁 (新潮新書)
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養老 孟司
新潮社
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この本は「いずれ読まなきゃいけないなー」と感じてました。

いつの間にか4年経ってますね……

バカの壁とは

「自分が知りたくないことに対して意図的に情報を遮断する壁」

のことです。

原発事故のニュースで出てきた「想定外」という言葉もこれですね。

なぜ壁が出来たかというと、脳化社会になったから。

「こうすれば、ああなる」という考えが世に蔓延した。

そして「ああなる」以外の現象は見ないようになったのです。

これを防ぐには

・「話せば分かる」「絶対的な真実がある」と思い込まないこと

・頭に入力するものを限定せず、いろいろなものを見ること

私はいつも同じような過ごし方をしているので、少し変えてみるとよさそうです。

私の入力は本とネットしかないので、人から入力するとか。

他人から教わることで、違った世界が見えてくるかも。

特に、家族から教わったことがほとんどないので、何か訊いてみようかな。

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■本書のハイライト

・日本人は”常識”のことを”雑学”だと思っている

・戦後の日本人は「働かなくても食える」状態を目指していた。

 ところが今「失業問題が深刻だ」と言っている

・反証され得ない理論は科学的理論でない

・人生でぶつかる問題に答えなんてない。とりあえずの正解があるだけです

・知るということは根本的にはガンの告知だ

 ガンになって「あと半年の命だ」と言われたら、あそこの桜が違って見えるだろう