発達障害は治らないけど、発達して変わっていく
10月14日は鉄道の日。
そんな日に大学に籠りっきりって……切ない。
一度でいいから、嵐山や立山のトロッコ列車に乗ってみたいなぁ。
あの鉄道の風を、全身で感じてみたい。
で、篭りながら読んだのがこの本です。
なぜかって……えーと、……順番?
発達障害とは
発達障害には、「精神発達遅滞(知的障害)」「学習障害(LD)」「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」などがありますが
本書では「広汎性発達障害(PDD)」について扱っています。
この障害は、大人になって初めて気づくことが多いです。
障害になるのは3つです
・「社会性の障害」
空気が読めない。暗黙の了解がわからない。
身だしなみがだらしない
・「コミュニケーションの質的な障害」
相手と視線を合わせない
表情、声の抑揚を感じ取れない(知識として覚えるしかない)
遠まわしな言い方が理解できない
「あなたはどう思う」と聞かれると、頭がまっしろになる
・「想像力のズレによる常同反復・こだわり」
予定の変更に納得できない
いったん好きなことを始めると、明日の予定にかかわらずやめられなくなる。
診断方法
診断は、現在困っていること、子供の頃の様子、心理検査などで行われるようです。
発達障害の人は、周りに理解されない困難に悩まされています。
・友人が欲しいとは思わない。
話しかけられてもうまくおしゃべり出来ないから黙っていると、怪訝な顔をされる。
通知表に「みんなの輪の中に入って行かないことが心配」と書かれる
・自分の好きな話をすると、相手の都合に関係なくしゃべり続ける
・「こうしてはいけない」と注意されると「なぜ注意されたかわからない」
「自分はダメな人間だから叱られる」と思い込む
・参考書や実験は1から順番にやらないと気が済まない
・成績が偏っている
運動が苦手
暗記科目が得意。子供の頃「○○博士」と呼ばれる
作文が苦手。自分の感情が表現出来ない。
・雑談が苦手。事実を伝えるだけで、感情を表現できない
・言葉の意味をイメージ出来ない
細かく指示されないと動けない
・転職が多い
治療方法
・困った場面を整理して、「次はどうするか」対策を練る
・人間関係、社会における最低限のマナー・エチケットは覚える
感想
・結構当てはまる部分が多くてびっくりしました。
特に読書感想文。
親に書いてもらうか、書けるまで居残り(結局書けない)を繰り返しましたね。
小学校の頃は夏休みの日記を書いていたようですが、事実の羅列ばかりでした。
そして最後に、申し訳程度に「楽しかった」と付け足してあるだけ……
「感想を書け」と言われると、今でも非常に混乱します。とにかく嫌ですね。
大学の授業では感想を書くのが苦痛で、共通科目の単位をたくさん落としました。
今では、授業のまとめを書いて乗り切ってます。
「授業を聞いていたか判断するために」感想文を書かせているそうなので、対処法としては間違ってないはず……
理由としては、
「自分の文章を見られたくない」。
馬鹿にされそうな気がして、怖いです。
幼少期に何かしらのトラウマがあるのかもしれません。これは親に聞いておくべきですね。
「自分の感情が正しいのか不安」
中学の道徳で、中絶と障害者のビデオの感想を書く課題が出ましたが……
中絶するのが良いか悪いかなんて、私には判断出来ません。
障害者への援助が正しいかどうかも、分かりません。
間違ったこと書いたら、先生に怒られるんじゃないかと思って、そこからはペンが動かせませんでした。
「楽しい」と思ったことでも
「でも、嫌なこともあったんだから、楽しいって思ったのは嘘なんじゃないか」と思ってしまいます。
そして、自分の気持ちがどうなのか、わからなくなります。
・対人関係の問題も当てあまりました
「視線を合わせない」
よく友人から指摘されます。
「あ、視線合わせてなかった!」と気づいて直すと、今度は「見過ぎ」だと言われます。
「人の輪の中に入っていけない」
自分の感情や趣味を知られたくない、話そうとしてもうまく喋れないので、仲良くなれません。
昼ごはんも、友達と食べるのは苦手です。
何を食べているのか知られるのが、怖いです。
さて、どう解決したら良いのでしょう……
考えないと。