20歳から始めた読書感想文

本の感想や日記をのせてます。

情報は、報道の「報」の上に「情け」を乗せている

日本一心を揺るがす新聞の社説―それは朝日でも毎日でも読売でもなかった
水谷 もりひと
ごま書房新社
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★この本は「みやざき中央新聞」の社説を抜粋した本です。

 みやざき中央新聞は、宮崎の話題にとどまらず、各種の講演会を記事にしています。

 普通の新聞は、読み終わると「世の中は大変そうだな」と思いますが

 みやざき中央新聞は「よし! 今週もしっかり生きよう」と思えてきます。

 「心のビタミン」というキャッチコピーが、正にぴったりです。

★一番面白いと思った記事は(どれにしようか迷いました。どれも素晴らしいんです)

 p76の「背筋を伸ばそう! ビシッといこう!」です。

 これは「魔法の日めくりカレンダー」の話で、

 「小学生になるまでに身に付けるべき基本」が書かれています。

 「朝、歯を磨こう! 顔を洗おう!」

 「一緒にお部屋を片付けようね」

 「目を見てあいさつしてるかな?」

 「お話は最後まで聞きましょう」

 「靴をそろえようね」

 「落ちているゴミを拾いましょう」

 「旬のものを食べよう」

 「背筋を伸ばそう! ビシッといこう!」

 小学生向けなのですが、大人でもできてないことばかりです。

 私は歯を磨くことすら出来てません(え

★特に素晴らしいのが「なぜ大切か」

 易学の専門家の方が書いたそうですが、胸にジーンときます。

 靴を揃える:

  けじめをつけ、物事にはルールがあることを認識する動作です。

  靴を揃えることでけじめがつき、ルールを守ろうという意識が向けられます

 落ちているゴミを拾いましょう!:

  誰も見ていなくても、勇気をもって恥ずかしがらずに、自分の意志を貫いて行動に移す。

  これが習慣化されると、自尊心が芽生え、自分に自信が持て、何でもやってみようと挑戦できるようになります。

☆ 靴を揃える・部屋を片付けるのは時間がかかります。

  そんなことするなら遊びの時間を作りたい……

  でも、片付けをいい加減にしてると、他のこともいい加減になってしまいます。

  一つでも手を抜くと、次第に、無意識に手を抜くようになってしまうのです。

  ごみ拾いで自尊心が芽生える、というのは良くわかります。

  ごみ拾いは正しい行為だと思っていても「みんなが見てるから」やらない。

  すると、次第に「自分の考えは間違いなんじゃないか」と思い、自信が無くなる。

  でも、ごみを拾えば自分の考えが正しいことを実感できます。