20歳から始めた読書感想文

本の感想や日記をのせてます。

愚痴は責任転嫁、ぼやきは理想を求めるもの

■ 評価 87点

 

 指導者が部下にどのような言葉をかけるべきか書かれた本。

 終わっていた選手を復活させた「野村再生工場」のエピソードを通して解説されている。

 指導的立場にある人間の発する言葉は、成長の段階にある人間に大きな影響を与える

 適切な言葉をかけるには、選手をよく観察すること。

 長所、性格、感情などをよく観ることが重要だ。

□ 面白かったところ

 いまはモノが溢れ、食うに困ることがほとんどない。

 「そこそこ安定した生活が出来れば満足」と考える若者が増えている。

 そうした若者のやる気を出すには

 「自分はなんのために仕事をしているのか」を明確にさせることが重要だ。

 そのためには

 「どんな選手になりたいのか」を聞き、

 「そうなるためにはどうすれば良いのか」を続けて聞くと良い。(p68)

 「不器用に徹してみたらどうだ。

 不器用な人間は苦労するけれど

 徹してやれば最後は器用な人間に勝てるぞ」(p76)

 一番いい褒め方は、

 「相手が自分に対して下している評価より、ちょっと上の評価をする」こと。

 

 とすれば、指導者は日ごろからその人物をじっくり観察しなければならない。(p146)