20歳から始めた読書感想文

本の感想や日記をのせてます。

読書メーターまとめ(2014/1)

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1761ページ
ナイス数:58ナイス

 友人に『2013年に読んだ本ベスト10』を送る。『僕の妹は漢字が読める』は、友人も続編が気になっていた模様。これで話のネタが出来た。

 BOOKOFF新春セールで大量購入をする。『ひぐらしのなく頃に』が全巻揃う。

 就活中なので、何のために読んでいるのかを意識する必要がある。小説を読む意味って何だろう……。新書以外は暇つぶしに読む物ではないのか?

僕の妹は漢字が読める2 (HJ文庫)僕の妹は漢字が読める2 (HJ文庫)感想
今回もツカミが強烈。学校の授業を2次元教師が担当している。しかも、教師のキャラ設定は自由自在。問題に正解するとごほうび画像(パンチラ等)が表示?! オオダイラ先生の小説も素晴らしい。「おもらし おぱんちゅ アンモニ・a(アー)」は、ついつい口ずさんでしまう名台詞だ。予想外の台詞も満載で、『そろそろこの設定にも飽きるかなぁ……』という心配は見事に吹き飛んだ。ストーリーとしては、クロハとギンの昔の話が良かった。正統派(萌え文)と古典派の壁も、愛があれば超えられる。やっぱり兄妹関係ってのはいいですね。
読了日:1月8日 著者:かじいたかし
僕の妹は漢字が読める3 (HJ文庫)僕の妹は漢字が読める3 (HJ文庫)感想
オオダイラ先生を上回る斬新さの『パンストが主人公の、記号ばかりで書かれた小説』が登場。人間とアニメキャラの間に産まれた『2.5じげんこ』も出てくる(実際は人工授精と代理出産)。ストーリーは、前作で歴史を変えた結果、古典を保護する『ぶんかとっく』という地区が登場。そこに、ギンの実妹、アマネコが誕生していたのだ。アマネコはクロハと、真の妹の座を巡って対立するというもの。目玉は、背中に指で書いた文字を当てる『にくたいかきっこ』。クロハの才能だけでなく、ギンの才能(?)も兄妹愛から産まれたことが明かされる。
読了日:1月9日 著者:かじいたかし
僕の妹は漢字が読める4 (HJ文庫)僕の妹は漢字が読める4 (HJ文庫)感想
シリアス成分多めな巻。ユズさんとお兄さんの過去話がぐっとくる……かと思いきや爆笑。あれは反則。そして、ユズがギンに告白。クロハは先を越されてしまう。そこからの、クロハの遠回しなアプローチが可愛いです。ハッキリ言うのは恥ずかしいし、ギンは中々気づいてくれないし、ユズさんに申し訳ない。そんな感情の中でぐるぐる回るクロハ。しかし、今作の目玉はあとがきでしょう。女性読者からのトンデモない質問『かじい先生はパンツをかぶったりしますか』、それに真面目に答える作者。『自分のパンツや家族のパンストを被るのは普通ですっ!』
読了日:1月9日 著者:かじいたかし
神様のメモ帳 (電撃文庫)神様のメモ帳 (電撃文庫)感想
神様のメモ帳の、ぼくらのページにはこう書いてあるのさ。『働いたら負け』ってね」「みんなが双六やってる盤の上で、ぼくらだけチェスの駒を並べてるようなものさ」。ニートが集まり、なんでもやってのける探偵稼業をやる話。みんな世間で言う落ちこぼれだけど、生き様がカッコイイ。彼らの言葉に、迷いなど一つもない。心に残ったのは「自分にできることは何か」ということ。みんな特技を活かしているが、できないことも自覚している。それが開き直りなのか、諦めなのか。「ぼくはそういう風にしかこの世界と関われない」という言葉が頭を巡る。
読了日:1月10日 著者:杉井光
現代霊性論 (講談社文庫)現代霊性論 (講談社文庫)感想
『文学は人知を越えるような経験をしたときのふるまい方を教えてくれる。ローカルな世界でローカルなルールに基いてものごとが整合的に運んでゆく話なんか、誰も読まない』これが印象的。ふるまい方とは『あわてない。じっくり出来事を観察する。どうしていいか知っていそうな人を探しだして、その人から助言あり支援なりを得る』こと。今後、小説を読む際の重大なヒントになると思う。『神道には教義はなく、宗教儀式で共同体を繋ぐのが目的』だと知って驚く。確かに、神社で教えを請うことはない。御神籤の起源は寺。
読了日:1月27日 著者:内田樹,釈徹宗
僕の妹は漢字が読める5 (HJ文庫)僕の妹は漢字が読める5 (HJ文庫)感想
まずは、こんな奇作を5巻も続け、しっかり纏め上げた著者に敬意を表したい。『君がクロちゃんと結ばれないと――クロちゃんが消されるのだ』から、物語が一気にクライマックスへと向かう。この小説の主人公ってクロハなんじゃないかと思えてくるほど、クロハからお兄ちゃんへの想いに夢中になる。クロハに感情移入して読んだ人が多い、と推測。あと、ユズの『今は数ヶ月と16年でも、100年たったら100年対106年です』という台詞が心に残った。『文学的見地でいくと、まずは残尿感が欲しい』などのギャグも最高。全裸のミルも良かった。
読了日:1月31日 著者:かじいたかし

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