20歳から始めた読書感想文

本の感想や日記をのせてます。

読書メーターまとめ(2012/11)

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1729ページ
ナイス数:11ナイス

桐野夏生のOUT、生徒会の一存で出てきたので読んでみました。

確かに怖いです。千鶴さんのイメージに合ってました。


14歳の子を持つ親たちへ (新潮新書)14歳の子を持つ親たちへ (新潮新書)
読んで具体的な対策がわかるわけではないが、様々なヒントが手に入る。「殺人という一線を簡単に超えられるのは、『越すに越せない一線』が実は存在してないから」。一線は科学的事実ではなく、人間が犯罪を起こさないために作ったフィクションだ。何を言ってるのかはっきりわからないことを受信する能力がコミュニケーション能力だ。なのに、子供の訳がわからない信号を、親はノイズとして無視している。親が子供を承認するんじゃなくて、子供に親が承認してもらっている。女の子を産みたがっている人達は「話し相手になって欲しい」と思っている。
読了日:11月25日 著者:内田 樹,名越 康文
陽だまりの彼女 (新潮文庫)陽だまりの彼女 (新潮文庫)
この本は実を言うと読んでません。あまり文章が上手くないなと感じたので、序盤で投げてしまいました。評判の高い作品だから読んでもいいと思って買ったのに、心変わりが早い自分。
読了日:11月25日 著者:越谷 オサム
OUT 下 (講談社文庫 き 32-4)OUT 下 (講談社文庫 き 32-4)感想
登場人物の行動は異常だが、どこか共感する部分がある。殺人という一線を越えている点が違うだけで、日常の閉塞感はわかる。殺人によって金を得ることで救われそうだったのに、結局自分が播いた他の種によって報いを受けてしまうのが悲しい。自分自身からはOUTできないのだろうか。あと、彼女たちの息苦しさが、情景描写の生々しさで一層湧き立つのがすごい。
読了日:11月25日 著者:桐野 夏生
OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)
読了日:11月25日 著者:桐野 夏生
十角館の殺人 (講談社文庫)十角館の殺人 (講談社文庫)感想
【ネタバレ有】森ミス工作室のおすすめ作品だったので読。見破ったと思ったんですが、最後にひっくり返されました。これは悔しい。見返してみると、トリックのキーワードにしっかり○印をつけてんですよ。なぜ気付かないのかと。それに以前読んだ「黒猫の三角」と若干似てるのに。あ、あとストーリーは好きです。特に犯人が捕まらないところが。捕まっちゃうと「殺人=悪」の図式ができちゃうので。
読了日:11月13日 著者:綾辻 行人

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